Folio Vol.10目次など

「伝えたいから書く」

第16回 朝日新人文学賞受賞 楽月慎 interview

■インタビュー「10の質問」 ■対談「伝えたいから書く」

 

インタビュー

10の質問

1) なぜ小説を書き始めましたか?
 ギターを持ち、詩を作っていたら、詩ではなくて物語になっていてそれがわりと友人に評判よくて、そんなところから自己表現手段の小説を意識しました。
2) どういう本を読んできましたか?
 一般的に小説好きな人たちが読む本ばかりです。だけど海外作家はほとんど読みません。
3)好きな作家は? また、何をそこから得ましたか?
 いっぱいいすぎでうまく答えられないですね。好きな作家からは自分の小説に還元するようなことはできません。ワンアンドオンリーの方たちばかりだし、絶対に真似できない。だから「ちょっとな〜」と思う作家の文章からの方が得るものがありますね。
4)小説はどういうものだと思いますか?
 楽しいものです。
5)小説家って何だろう。どんな小説家になりたいですか?
 物語を届ける人です。僕にはうまい文章も、新しい文学も創れない。ただ物語を届けたい。  どんな小説家? いい意味で期待を裏切りつつも、「この人の新作ができたらまた読みたいな」と思わせ続けられる作家になりたいですね。あとは、じわじわといつまでも人の心に根付く作品を残してみたいな。日常っぽい非日常。非日常っぽい日常。それでいてページをきちんと捲らせる物語が書けるような。
6)受賞するには何が必要だと思いますか?
 「賞」の傾向によりさまざまでしょうから、よくわかりませんが、僕の場合は「読み手に届ける気持ち」でした。
7)楽月さんは会社員をしながら小説を書いてデビューし、今も仕事を続けられているわけですが、会社員をしていることで小説にプラスになったことってなんでしょう?
 なんだろう? いろんな人(世代)の考え方に出会えることとか、リーマンのやるせなさを肌身で感じられることとかかなぁ。
8)30〜50枚くらいの短編と、200〜300枚の長編。これってまったく別の物だと思うんですが、短編と長編を書いているときの一番の違いって楽月さん的には何だと思います?
 短編は、ひとつの閃きをどう伝えるか、みたいなところから入りますね。あとは物語に乗せちゃうとだらだら書いてしまったりしてマズイので、なるべく乗せないように乗せないように注意しています。
 長編の場合は、ひとつの閃きを、物語の中で分解していきます。それで登場人物に考えてもらったりしながら。だけど、200枚超えるものだと、閃きはひとつじゃ足りない場合があるような気がします。
 僕にとっては力をためてためて放出していくのが長編です。短編は力をためずに放出する感じですね。
9)今回の受賞作は40歳のサラリーマンが主人公でしたよね。楽月さん、まだ若いのに!というわけで質問ですが、どうして40歳の主人公を選んだんですか?

 物語を書く前に、挑戦するテーマとして、「一人称なんだけど自分との距離感」ってのがあって、で、実際書いてみると自分じゃないから辛かった。後半、雑に書き飛ばしているのは、自分じゃないこの世界から早く抜けたくて抜けたくて…。
 なにかに熱狂している男を書きたくて、それもバカみたいに書きたかった。 で、自分ではありえない「女装」をおかずに…。

 距離感については、物語を書いて、読んでもらって、「らしいね」という感想に飽きたし、自分なりの挑戦としても遠隔で物語ることはテーマでした。前半、「俺」を連発して語っていているのも、一人称であたかも私小説風の語りとして読者を引き込む作戦でしたが、それが活きたかはわかりません。受賞したとき、もっと歳をとっている男かと思っていたと源一郎さんに言われたので、少しは効果があったかと…。
 書いている時のストレスはすごくて、早く抜けたい! 書き終わりたい!!ってイライラしながら書きました。やっぱ自分じゃないからムカツクんですね。だから後半雑に書き飛ばしているんです。それを修正して掲載したかったけど…、現実は甘くはなく、そのまま掲載されました。

10)本が出るなら自己アピールを!
 「本」が出ると決まればアピールしたいのですが、まだなにも決定していません。書き続けていけば、その結果としていずれ出るでしょう。

対談

■伝えたいから書く

サイキわたしたちはなぜ物語を書くのか読むのか、だっけ?
ぱそ子とっかかりが難しいお題なんだよなあ。我ながら。
このテーマを話したいと考えたきっかけは、わたしの周りって理系人間が多くて、読書をしてる人自体は、いっぱいいるんだけど、小説は読まない人が多くて。なんで小説読まないの?って聞いたら、だって作り話じゃん、みたいな感じで言われるんですよ。
楽月世の中だって作り事じゃん。よっぽど小説よりも。忘れかけている作り事を書いているんでしょ、みんな。
ぱそ子みんなって小説家が?
楽月みんな……。映画とか絵とか写真とか創るみんな。フォリオのみんなとか。
サイキ忘れかけてるってのはどういうことですか?
楽月あっ、僕は小説に新しいものを求めていないから。
サイキそれはいわゆる物語原型みたいなものですか?
楽月原型って言われればそうなのかも知れない。表現のなんらかはもう出尽くしているような気がします。
サイキ例えば、曲のコードみたいに組み合わせてみれば新しいものが出て来るかもというようなことでしょうか?
楽月あー、そういうかんじかもしれません。だけどもう新しいコード作る人はいない、みたいな……。
サイキなるほど。
楽月でも楽器が変わればね。革命的な楽器があれば。でも小説に道具はない。言葉が少し変わる。舞城さんがやったみたいな。だけど、根源的な部分で新しいことじゃない。
ぱそ子確かに小説において、言葉のつながりはさすがに出尽くすには多すぎると思うけど、物語のパターンみたいなのは出尽くしているのかも知れませんね。わたしたちがやってることって、新しい物語を生み出すことではないんだろうなあと、思いますね。
サイキじゃあ、でも、そうなると更に立ち止まって「なぜ読むんだろう」って考えてしません?「なぜ書くのか」も。
ぱそ子楽月さんが言う、忘れかけているものを復活させるため、とか? あと、すでにある物語をちょっとだけ変えてなぞるのって、読むほうも書くほうも、落ち着くというか。基本のメロディー見て変奏曲作るのに似てるかも知れない。
楽月僕は伝えたい人がいるから書くんだと思う。
サイキ具体的に伝えたい人は想定してます?
楽月してない。まずは自分に伝える。そうしないと、言葉がリアルにいかないと思います。
ぱそ子自分に伝えるためには、物語を介したほうがいいということでしょうか? 確かに、そのまま伝えても、誰も聞く耳もたないよなあという気はする。
楽月うん。僕の出し方はそうかな。物語にのせた方が、伝わりやすい。

■小説の楽しさを伝えたい

ぱそ子何を伝えたいんだろう。
楽月小説の楽しさ。
ぱそ子たとえば、小説なんて作り話だから読んでもしょうがないよって言う人たちに、小説の楽しさ伝えたいですね。
サイキそこで問題になるのが、どう伝えるか、ですね。
楽月ですよね。その人の心に届くものをどう伝えるか。
ぱそ子やっぱそれは、ここで、小説は楽しいよって叫んでもしょうがなくて、作品を書くしかないんだろうな。ぐいぐい引き込んで夢中になっちゃう小説を。で、その作品の中でどう伝えるかってことは、作り手としての大きな問題で。
楽月世界をつなげるのは編集者ではなくて、世界の心でありたい。…意味不明だな最初の世界とあとの世界(社会)がぐちゃぐちゃ。
ぱそ子なんか迫力はありますよ(笑)
楽月それはもう。編集者のために書くやつなんて気が知れないと実感したから。最近ボツになってさ……。
ぱそ子その編集者には伝わらなかったんですね。残念ながら。
伝わらなかったとき、相手が悪いのか自分が悪いのかって悩んでしまう。相手がわからなくても、絶対自分ではいいはずで、相手が悪いって思うときもあるし。その数秒後には自分が下手なだけだ……と落ち込んだり。
伝わらなかったときってどんなこと考えます? お二人さん。
楽月相手がバカだと思う。そう思わないとやってられない。
ぱそ子そう、正直なところそういうのもある。でも言わないけど。楽月さんは正直でいいですね(笑)
楽月ごめんなさい。だから損するんです。
ぱそ子でも本当、そう思わないとやってられない。そうじゃないと、相手がわかるようにわかるようにって下がっていって、ギャグの笑わせどころのセリフを大きな字幕でわざわざ表示させるテレビ番組みたいになる(ような気がする)。
サイキたぶん僕は自分が下手なんだ誰にもわからないんだって落ち込んじゃう。
楽月え!!! 下手なんて思っていたら書けない! いや、ありますよ。下手だって思うとき。書いている最中とか。
サイキでも、それ越して、やっぱり書かなきゃ自分が前に進めないと思う。で、続きを始める。
楽月誰にもわからないだろうって威張らないと!!!
サイキああ、そう、そうなんですね! 威張らないと!
楽月もしかしたら、それこそ、が新しいなにかかも。でも新しくないと思う。世の中そんなもん。
ぱそ子威張っているサイキさん想像つかない。
サイキでも、世の中馬鹿ばっかりって思ってるよ。ほんとは。
楽月ですよね。自分も含めてそう思います。バカだから書いているんだろうな、とか。
ぱそ子自分も含めてか。。
サイキみんな死んじゃえばいいのに。とか。セカイが滅亡したらおもしろいのにとか。
ぱそ子反抗期の少年ですか…!
楽月ぱそ子さんだって少女でしょー。エロについて血迷いながら考えたり。
ぱそ子確かに…、万年思春期少女…でありたいな!
楽月一番、最初に完結させた物語って覚えています?
サイキ5枚ぐらいのから始めたから、覚えています。
ぱそ子小学校5年生のときの……ってあまりカウントするような代物じゃないなあ。
楽月僕は21歳の時。バス停で待っている人の話。ショートショートで。六つの視点から、二十枚くらい。
サイキ六つの視点って、語り手は、モノですか?
楽月バス待っている六人だから子供とかお母さんとかジジイとか。
ぱそ子六つの視点からってとこが難しそうです。最初に完結させたときってなんか感慨みたいなのがありました?
楽月天才だと思って調子にのった。
ぱそ子あはは。大事ですよ、それ。
楽月で、みんなにみせた。そしたらおーって! 感動してくれた。
ぱそ子いい反応ですね。
楽月また別なの読みたいって!
ぱそ子また読みたいって言葉、一番嬉しい。私、物語を完結させるってのは少し特別なことだったな。一個完結したら、レベルアップみたいな。自分の中で。次のステップに進めるという気がした。
楽月で、僕はますます調子にのった。きっと活字中毒なんだろうな。
ぱそ子わたしも中毒ですよ。薬屋いったら、成分表示全部読み出して、店から出れなくなる。
楽月おー!!! すばらしい!!!
ぱそ子すばらしくない!!!困ってます!(笑)
楽月書くようになると、純粋に読めなくなるよね。
ぱそ子うんうん、勉強のためという下心が出ますね。
楽月勉強……っていうのじゃなくてそうですね。物語を感覚で読めなくなる。そんな感じになりました。
ぱそ子分析してしまう?ってこと?
楽月う〜ん。書いているときの気持ちを探ってしまったり? つらかったのかな、とか。スイッチ入れたなーとか。
ぱそ子へええ。わたしはないなあ。映画見てたらあるけど、ここ撮りたかったんだなあとか。この角度狙ったなあとか。まあ素人なりに。でも小説は、すごく純粋に読者かも。たとえそれが知り合いが書いた作品だったとしても。
楽月知り合いのはちょっと違うかも知れない。逆にすごく読者的になる。
ぱそ子知り合いの方が読者的になるんですね。
楽月でも、本になったかたちだったら知り合いのも純粋な読者では読めなくなるかな。やっぱ、印刷原稿は表現者の衝動がぎっしりだからね。ありがたいっていうか気持ちが素直になれる。
ぱそ子衝動がぎっしりっていいですね。確かにそうだ。
楽月誤字とかに微笑んじゃうでしょ。本だったらむかつくけど。

■音楽と小説

サイキそうそう、どんなバンドしてたんですか?
楽月サイキさんって、どこに住んでいるでしたっけ?
サイキ東京の中央線沿い。
楽月中央線はブルースですね?
サイキブルースです!
楽月いいなぁ〜。
サイキいやー実際、忙しくてあまりライブハウスに行けてないですよ。
(以下暫くブルースバンドネタに花が咲く)
ぱそ子ブルースな小説書きたいですねー。無理? 音楽と小説は違う?
楽月ぱそ子さんは音楽から小説のイメージを作ったことあります?
ぱそ子ないです。逆に、小説の中に音楽のイメージを描写しようと四苦八苦していますが。音楽って、わたしのなかじゃ物語にならない。音聞いて歌詞紡ぐ人ってすごいと思う。
楽月それは僕もないな……。だから洋楽しかかけない。まぁでも書いているときに音楽流すことは煮詰まっているときだけだけど。
ぱそ子楽月さんの小説は、グルーブを感じますよ。グルーブ。音楽のうねり感。躍動感。
サイキ楽月さん音楽の小説を書いてください。
ぱそ子サイキさんこそ音楽の小説を書いてくださいよ。音楽とそのデザインのセンスと生かしてさ、なんか作ってよ。新しそうな小説を(笑)
楽月そうだよ!!
サイキにょー。
ぱそ子にょーじゃねえ! でもふざけるの重要。
楽月ふざけないとやってられない
ぱそ子小説?
楽月そう、どこかでふざけた気持ちがないと、書いてられない。
ぱそ子うん、読んでられないというのもある。
楽月だよね。あんまりマジメなのは疲れるんだよ!
ぱそ子そうですね。ノーベル文学賞取るような人とか、昔の名作とか、文豪とかってふざけるのが上手いと思う。音楽でも映画でもそうでしょ、きっと。
サイキそうそう、なんで女装の人を選んだのですか? 受賞作は。
楽月たまたま見たんですよ。公園で女装している人が写真撮っているのを
サイキほう。偶然ってすごい。
楽月それで、なにかに熱狂している人をとにかく書きたくて。ちょうどワールドカップの時期で、普通の銀行マンとか、普段おとなしい人とかが、サッカー場で熱狂してて、こいつら宗教だなって思って。で、宗教的なものをそのまま書いてもね、あれだし……。で、あれに落ち着いたんです
サイキなるほど。熱狂ってその分書く側もテンション上げなくっちゃいけないから,大変じゃないですか? 自分がよく知ってることじゃないばあいは特に。
楽月いやでした。
サイキあ、やっぱり。
楽月そう。妻にいろいろ聞いたりして。「なんでそんなことまで聞くの?」「いや、パンツってどのくらい伸びるのかなぁ〜」とか。
サイキなるほど。
ぱそ子受賞作、わたしは意外に思ったんですよ。あれ、こういうのを書いたんだって。
サイキ狙ったわけですよね。きっと。あれは。
楽月エンタメ書いたら、うまいんだぞ!!ちくしょう!!!そんな狂気的な気持ちで書きました。
ぱそ子それで通っちゃうからな(笑)

■表現手段としての小説

楽月表現手段に小説を選んだ理由は?
ぱそ子物語を作るってのはずっと子供のときから自然にやってて、漫画とかも描いてみたりしたけど、時間かかって、先に進まないから、小説に落ち着きました。
サイキ僕も子供の頃から漫画書いたりしてた。音楽やったら、ボーカルもできず詩も書けなかったから,物語へ。
ぱそ子じゃあサイキさんは、物語より先に言葉があった感じ?
サイキ妄想が先です。
ぱそ子妄想か。
サイキ言葉じゃないんだな……。たぶん。ごちゃごちゃしたものを、どう表現しようかって。
ぱそ子言葉は一番最後かもね。イメージや妄想が先か。
サイキ日本語の詩がすごい苦手で。曲作ろうとしたら、詩がまったくできない。結局ワンコードで延々とギターだけのジャムバンドみたいなのがいい!って。
楽月僕はギター→バンド→挫折→でもギター→一人でやろう→詩→歌って聞かせる→歌は下手だけど詩がいいという評価→文章を書く→なんかいいという評価→その気になる→小説が向いているかもとその気になる
ぱそ子似てますね、二人。音楽から入ってる。
サイキいや,逆かも。僕は詩がかけないもん。詩をかける人を尊敬します。
楽月僕は「詩」じゃなくて「文章」だったという……。
ぱそ子手段はどうあれ何か表現しなきゃってのがずっとあったってことですよね。二人とも。
サイキそりゃー。
楽月もちろん
ぱそ子で、それが結局小説におちついた。
楽月そうだね。暗いよね。なんか。流れが。
ぱそ子いやいや(笑)
楽月たまに思うんだ。オレの人生暗いぞって。なんで小説に魂売ってしまったのかと・・・。だからたまにバランスとってギター弾くよ。
ぱそ子バランス取るの重要。たぶん何かの形で表現したいっていう欲求はみんな持ってるんだよね。でもみんながみんなきらきらできるわけじゃなく、そういう欲求を満たす代わりに、物語を読んだりするのかもしれない。きらきらしてるのをうらやましいなあって見てる人たちいっぱいいてさ。そういう人たちの一部は、自分もきらきらするぞって表現を磨いて、一部は、きらきらしてるひとの作ったものを楽しむ側に回るのかなあと。もちろん、どっちもってのも。ありで。
楽月人間は生まれたときから芸術を始める。三島語録。子供を見ているとすごくそれがわかる。みんな芸術を忘れてながら、落としながら育ってしまう。
ぱそ子なるほど。歌ったり踊ったり絵を描いたり。そういう忘れかけたものを思い出させるのが物語? あ。冒頭とつながった?(笑)
楽月三島がつなげてくれた。
ぱそ子たぶん伝えたいんだっていう強い思いが、自信というか威張る根拠になるよね。
楽月そうですね。
ぱそ子別に誰かに気に入ってもらって本に載せてもらうのが目的じゃない。世界に伝えたいんだ、という思い。伝えたいって思い、子孫残したいみたいなそういう本能かも。
サイキ小説って面白いんだよ!って伝えたい。伝えたいがために、書くんですね。
ぱそ子ジャンルとかぶっこわして、今まで本読んだことない人にも、がんがん届かせたい。そうすれば、何で小説読むの? じゃなくて、何で小説読まないの? という人が多数派になる(笑)
サイキうん、そうあって欲しいものですね。
ぱそ子結局、自分で作ったテーマのくせに、考えれば考えるほど、読めば分かるよ、書けば分かるよ、という答えに落ち着いちゃいましたね。
サイキいや、Folioでこういう話ができたのはうれしいと思います。 fin

Profile

第16回 朝日新人文学賞受賞 楽月慎 interview
楽月慎 [prof]「陽だまりのブラジリアン」にて第16回朝日文学新人賞受賞
[site]Writing-High