100物語ログ3
BACK TO  お絵描き板ログ index

【100題の題材一覧】

1 血  2 カメラ  3 学校  4 骸骨  5 ナイフ/刃物  6 誰もいなくなった  7 生贄  8 電気  9 人形  10 薬  11 妖怪  12 エレファント・マン  13 烏  14 バラバラ死体  15 首  16 呪いのビデオ  17 チェンソー  18 化け猫  19 大蛙  20 女と刃物  21 男とトンカチ  22 壁に浮き上がる顔  23 墓  24 蜘蛛  25 地震  26 火事/炎  27 ヴァンパイア  28 欠損  29 火の玉  30 狼男  31 悪夢  32 花子さん  33 魔女  34 鬼  35 腐乱死体  36 ゆらゆら  37 孕む  38 井戸の中  39 ぶつぶつ(ちいさなものがたくさん)  40 暴走機関車  41 密室  42 仮面  43 銃  44 フレディー  45 電波  46 地下  47 バスルーム  48 心  49 隣人  50 UMA  51 処女  52 キャトルミューティレーション  53 過去の罪悪  54 不可思議なメール  55 取り囲まれる  56 百合の花  57 闇  58 影  59 電話  60 金  61 ドッペルゲンガー  62 雪男  63 性癖  64 尖ったもの  65 毒  66 まむし  67 湖畔のキャンピング  68 長いもの  69 高い場所  70 まんじゅう  71 静寂  72 百足  73 ネズミ男  74 お岩さん  75 電車  76 子供  77 皮膚  78 爆弾  79 砒素  80 犬  81 廃墟  82 悪魔  83 神  84 愛  85 針86 蛇  87 〆切  88 長い爪  89 かあちゃん  90 ホテル  91 鎖/縄  92 ゴキブリ  93 ネット  94 雨の夜  95 誘惑  96 病院  97 怨念  98 霧  99 歪曲  100 自分

 

31 88 長い爪

BIGSIZE

Key [Home Page] 2004/9/13 (Mon.) 15:46:30
お久しぶりです
描いてみたらまんま、お題の絵だったのでお持ちしました。何のヒネリもありません-o-;>

それは丑の刻頃であったろうか。か細く何か悲しげにすすり泣くような笛の音が、風音を縫って聞こえてきた...

Re:11 妖怪
サイキ 2004/9/25 (Sat.) 21:31:03

 それは丑の刻頃であったろうか。か細く何か悲しげにすすり泣くような笛の音が、風音を縫って聞こえてきた。あれはなんの音ぞと都に巣くう魑魅魍魎が騒ぎだすにはさほどの時間はかからなかった。
 時は冷泉の御世、疱瘡が流行し天変によって内裏が崩れ、地異によって都は荒れ果てていた。魑魅魍魎はそこかしこに隠れ人々を恐れさせていた。
 兎丸が衛士に呼ばれ賀茂邸に呼ばれたのはある夏の夜のことだった。
「そちは笛の名手だと名高い。さらにあやかしのものどもを手綱に捕らえると噂されておる」
 兎丸は警戒しながら答えた。
「滅相もない。われはあやかしなど使う者柄ではない」
「だが、巷では手妻を操るという噂だ」
 兎丸は首を振った。
「一介の笛職人です。われは笛のみを技とする者です」
 賀茂博士は首を傾げながら困ったような顔をした。
「我等がそちを呼んだ訳は分かるか」
「いえ」
「来月、我等は怨霊会を催す予定がある。そこでぬしの力を借りたいと思うておるのじゃ」
 兎丸は躊躇した。賀茂の力は絶大だった。断れば一生うだつのあがらない工房で生きてゆかねばならぬ。受諾したとして怨霊を呼ぶ大役をこなせる訳はない。もし失敗すれば命はないだろう。もちろん人々が我が身に対して噂しているのは分かっている。自らも笛を吹く夜に奇妙に冷たい風が吹き、黄泉の世からの訪問者を感じることがある。
「数日の猶予を頂きたいと思います」
 兎丸はそう答えるのが精一杯だった。「うむ」と賀茂博士は答え、ならば、今ここでそちの笛を聞きたいのだとおっしゃるのだった。
 兎丸は笛を取り出し吹き始めた。
 一音聞くなり賀茂博士は圧倒されのけぞってしまう。美しさもさるものながら、その音色はいかに博士においても心を揺さぶられてしまう何かがあった。抑揚と旋律、ゆるやかに音が立ち上り夏の夜の闇に溶け込んでゆく様子は、まるで大木が小刻みに震えるかのように思えてくるのだった


・賀茂・安倍氏に利用されて魔道に落ちてしまう兎丸の話。今後の展開メモ:怨霊会を断る→大臣暗殺の詮議がかかり罪を償うために怨霊会に出席→百鬼夜行→だがその力のために賀茂・安倍氏にとって驚異となり、追われてしまう。→闇の者たちと接近しやがて取り込まれてしまう。

Keyさんの絵って物語があって凄くステキです。ありがとうございました!

 

Re:11 妖怪
Key [Home Page] 2004/9/26 (Sun.) 03:33:06
サイキさん、こんばんは〜
うわ、面白そうな物語ですね!!続きがすごく読みたくなりました^o^v
こんな素敵な物語をつけて頂けてほんと嬉しいです!
続きも面白そうなので、思いついたらまた何か描いてみますか...最近あんまり描けないので思いつけないかもしれませんが^-^

 

 

30 88 長い爪

meo [Home Page] 2004/8/19 (Thurs.) 13:18:01
こんにちは、はじめまして
以前から素敵なサイトだなとお邪魔させていただいてました。Folio楽しくよんでいます
今回勇気をだしてお題に挑戦させていただきました。ホラー…ぽくないですが長い爪 描くの楽しかったです

またいつかお邪魔させていただきたいと思います
失礼しました

 

Re:88/長い爪
ぱそ子 [Home Page] 2004/8/28 (Sat.) 15:00:59

 死にたい、と訴えてくる人間に毎日会うのがKの仕事だ。陰鬱な顔で、または自暴自棄の晴れ晴れとした笑顔で、彼らはKの前の椅子に座り「死にたい」と告白する。ああ、死にたいのはこちらの方だ、と思いながらKは彼らの話を聞いて薬を処方する。それから彼らが全て帰ったあとに、自らも抗鬱剤を水で流し込む。Kは精神科医だった。
 Kの仕事はまず死にたいという人間たちを分類することから始まる。診察室に入ってくる態度、椅子に座った様子、Kがどうしましたか? と尋ねてから患者が口を開くまでの間、それから彼らの喋り方。彼らが何に執着し、彼らがどんな性格なのか、Kは何気ないふうを装いながら、実際は舐め尽くすように患者を観察している。観察、分類。患者にはタイプがある。タイプに合わせて対応しなければならない。タイプを間違えば治療は効果がないだけでなく、逆効果になることもある。
 たとえばKは、ある患者には気の済むまで話を聞いてやる。死にたいということを否定せず、相手の気が済むまで相槌だけを打ってとことん聞いてやる。たとえばKはある患者を叱り飛ばす。死にたいなんて馬鹿なことを言うなと声を荒げ叱咤激励する。
 たとえば……と、Kは目の前にいる一人の患者をゆっくりと眺めた。髪の長い美しい女である。彼女の瞳は静かな湖水に映る月のように微かに揺れてどこか不安げだ。
「先生わたし、死にたいんです」
 Kはいくらか冷たくそっけない様子をよそおって、彼女に答える。
「じゃあ、今ここで死んで御覧なさい」
 彼女は、とKは分析をする。彼女は依存性の強いタイプだ。下手に優しく手を差し伸べると医師に依存することになり症状はますます悪化するだろう。
「薬物も重力も刃物も鉄の乗り物も使わず、ここで椅子に座ったまま死んで御覧なさい」
 彼女は自分の手で自分の口と鼻を塞いだ。Kは驚かない。彼女の体が痙攣を始めてもだ。ぶはっという音とともに彼女は手を離すと外気を吸い込んだ。何度も咳き込んで苦しそうな彼女にKは静かに言う。
「動物の体は自分では死ねないように出来ているんです」
 彼女はうなだれて帰っていった。あれでいい。きっと、しばらくは死にたいと思わないだろう。思ったとしても実行はしないだろう。Kはカルテにいくつかの項目をなぐり書くと、そのカルテを机に放り投げた。
「次の方」

 1週間後、髪の長い女はまたやってきた。Kが初診と同じ話をすると彼女は同じようにうなだれて帰っていった。そして2週間後、3週間後、彼女はKに会いに来る。あれほど依存を起こさないように接していたというのに、とKは思う。だが大した問題は感じられない。彼女の症状も変化は見られない。それから、何ヶ月かたったある日、Kは初めて彼女の美しく細い指の先に刃物のように突き出している長い爪を発見するのだった。
「先生、これでわたしは死ねますね」
と、彼女はどこか安堵したような笑顔を見せて、診察室の椅子に座ったまま爪を白い喉に近づける。
 どうして今まで彼女の爪に今まで気づかなかったのだろう。Kは後悔したがもう遅かった。俺の診断の何が間違っていたのか。そもそも人間が人間を分類し診断すること自体が間違いとでもいうのか? じゃあ医師とは何だ? 誰が彼らを救うんだ? Kは彼女の流れる血に赤く濡れる長い爪を見ながら、ただ茫然と立ち尽くすのだった。

---------------------------
meoさん初めまして!
やっと物語が出来ましたのでこちらも勇気を出して物語つけさせてもらいました(^^;)
サイトの絵もどれも格好いい。なんかぺたっとした質感が強く印象に残って好きです。一度見たら忘れられない絵だなあと思いながら、サイトを拝見しました。遅レスに懲りず、どうかまた遊びに来て下さい。。

 

Re:88/長い爪
meo [Home Page] 2004/9/2 (Thurs.) 23:09:46
こんばんは
ぱそ子さん 物語をつけてくださってありがとうございます!
食い入るように読んでしまいました…!
長い爪の切ないお話でしたが、面白かったです
素敵なお話をこんな私の絵につけてくださって本当にありがとうございました!!
また機会がありましたらお邪魔させて頂きたいです

 

 

29 86 蛇 + 39 ぶつぶつ(ちいさなものがたくさん) ?

しんすい 2004/8/1 (Sun.) 22:03:32
初めまして。
全然ホラーでもなく題も僅かにかすってる程度で申し訳ないのですが描かせて頂きましたm(__)m

 

Re:蛇+ぶつぶつ ?
ぱそ子 [Home Page] 2004/8/11 (Wed.) 23:20:51

 公園のベンチに座っているその男は一見ホームレスのようだったが、ホームレスには似つかわしくない高価な一眼レフカメラを首から下げていた。男の座っているベンチを避けるようにして、離れたベンチで制服を着た女達が昼食を広げていた。煙草を吸う中年サラリーマン、子供を遊ばせる母親。通り過ぎる若者。どこを見ても凡庸なやつらばかり、凡庸な景色ばかりだ、と男は思っていた。だが同時に、凡庸なのは俺の目なのだ、とも思っていた。彼の知っている「才能のある」カメラマン達は彼と同じ凡庸な世界に存在していながら、さも素晴らしい写真を撮るではないか。首から下げたカメラの重みが疎ましいものとして男に圧し掛かかる。彼はその重みに半ば無意識に頭をうなだれる。
「ねえ、」
と、声がして顔を上げた男の目の前に一人の少女が立っていた。少女、いや女と言うべきか。女は男の顔を覗き込んで「わたしのヌードを撮ってよ」と言った。男は肯いて立ち上がる。この女が何を考えているのかは分からない、恋人と喧嘩でもして自棄になっているのか、それともヌード写真が一種の流行りのような感覚なのか、俺を誘っているのか。「じゃあ、ホテルへ行こう」と男は言って歩き出した。安っぽいモーテルへ。そして望み通りヌード写真だけを撮って帰してやろう、と男は冷めた気分でそう考えていた。早足で歩く男に後れないように、女は彼の後ろをついて歩いていた。
 それから、利用者のいない太陽に曝されたしらじらしい昼間のモーテルの建物の、しらじらしいベッドのある一室で、女はためらいもなく彼に背中を向けたままするすると服を脱ぎ、そして振り返って彼の目を見据えるのだった。
「あなたにはこれが見えるのでしょう?」
 男は返事の代わりにゆっくりとカメラを構えた。彼の手は興奮で汗ばんでいた。前に一度だけ、「見える」モデルを撮ったことがあった。そのモデルは大きな大輪の牡丹を背負っていた。生気を吸い尽くすような大きな花。彼はその花にピントを合わせ夢中でモデルを撮った。出来あがった写真には牡丹の花など映っておらず、モデルが一人いるだけだった。だが、その写真は彼が今まで撮った中で最も妖艶でまるで牡丹そのものだった。
「ああ、よく見えるよ」
と、彼は興奮を抑えながらそう言ってシャッターを切った。赤い蛇が冷たい目でこちらを見据えている。俺はこの写真で成功する、と彼は呟き、蛇の目にピントを合わせて次のシャッターを切った。

<了>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しんすいさん初めまして。
長くなりましたが、物語つけさせてもらいました。とても雰囲気のある絵で、ストーリーを紡ぐのが楽しかったです。わたしも全然ホラーじゃないですが(^^;)

 

Re:蛇+ぶつぶつ ?
しんすい 2004/8/17 (Tue.) 12:31:21
■ぱそ子様
素敵な話をつけて下さって有難うございます(T-T*)
↓のロンさんへの話を読んで素敵だなぁ私にも書いてほしいなと密かに思っていたので(図々しい)
凄い嬉しかったです!


 

28 17 チェンソー

シャイケ [Home Page] 2004/7/25 (Sun.) 05:24:55
はじめまして。
シュウさんの絵に引き寄せられてFolioに辿り着いたものです。
前々から描こう描こうと思っていまして、ようやく描けました。
ホラーといえばチェンソー(違う)
う、文字が打ちにくいのはMACだからですかね(汗)
では失礼しました。

 

Re:チェンソー
通りすがり 2004/8/8 (Sun.) 22:49:01
業務用の道具って何か怖いですよね。無造作な破壊力というのでしょうか。「人体だって例外じゃないよ」という乱暴な雰囲気には、とてもじゃないけど話し合いの余地が見出せません。チェーンソーは殺人鬼にふさわしいアイテムですね〜。

 

 

27 77 皮膚

BIGSIZE

アバラ [Home Page] 2004/7/16 (Fri.) 03:03:03
そうね、と歌い、静かに場は崩れた。
私たちは手を取り合うような認識を覚え、
あなたと正確に呼び合い、そして皮膚の
凍土の中にはびこっている列島を思い浮かべた。
正しいことを習わされたように
彼女は心臓を配布し、風景を現象とする

そうね、ウェディングドレス、世界ほぐれて

 

 

26
56 百合の花

サイ [Home Page] 2004/7/13 (Tue.) 00:06:35
初めまして。
前々から素敵なサイトだなぁと思っていたのですが、今回素敵な企画を催されていたので参加してみました。
ちょっと百合の花がメインに見えないのですが・・・小さくて可愛い百合を見つけたので描いてみました。
ホラーには程遠いような感じですが、とても楽しかったです。
またゆっくりと小説のほうも拝見させて頂きます〜。

Re:百合の花
ぱそ子 2004/7/25 (Sun.) 11:21:07
こんにちは、初めまして〜。
素敵な絵ですね。実はサイさんが投稿された時から物語をつけたくてこの絵をずっと見てるんですけれど、いいなあ、、って観賞して終わってしまって(^^;) 心がすっと遠くに行く絵だなあと思いました。素人感想ですみません。

 

Re:百合の花
サイ [Home Page] 2004/7/26 (Mon.) 21:53:35
あわわ!素敵なコメント恐縮です。
ありがとうございます!!
パソ子さんの小説、読ませて頂きました!!
虫とか大の苦手なので、リアルに怖かったです(苦笑)
ハエの幼虫(ウジですか)なんかも、死んだ動物の体内で生活して、そのうち皮を破って外に出るそうですが、自分の体から出てきたら早く意識をなくなってしまいたいと思いました。
ある意味お化けより怖かったです!!

 

Re:百合の花
ぱそ子 2004/8/12 (Thurs.) 19:54:48
わたしも怖がりながら書きました(汗

 

Re:百合の花
サイキ 2004/8/29 (Sun.) 23:15:00
>サイ様
ありがとうございました!
これからもFolioよろしくです!
この絵に導かれてかきました。
http://d.hatena.ne.jp/saikiman/20040828

 

 

25
9 人形

ロン [Home Page] 2004/7/7 (Wed.) 17:35:36
コンニチワ。
二度目のかき込み失礼します。
ロンです。
前回、ホラーを全く踏まえなかったのでホラーっぽく描こうとやって参りました。
でも、まだ、ホラー臭くはないですが……
楽しいお題でした。
失礼いたしました。

Re:9.人形
ぱそ子 2004/7/13 (Tue.) 00:46:11
9.人形

「ワタシ、人形じゃない」っていうのがこいつの口癖。どんなにかわいいお洋服着せても、髪にキラキラアクセつけてあげても、「ワタシ、人形じゃない」ってそればっか。パパのお土産だったっけ、それともおじいちゃんに買ってもらったんだっけ? でもとにかく、あたしこいつ、大嫌い。だから他の子たちにはかわいいワンピ着せてあげるけど、こいつには何も着せてあげないの。で、むかつくから首からひもつけてぶら下げたら、まだ言うの、「ワタシ、人形じゃない」って。いったい、いつまでいい続けるんだろう。あたしはちょっとだけ面白くなって、そいつの首にかかったひもをぎゅうっと堅く結んで耳を澄ます。あ、まだ言ってる。足をぎゅうってねじって、さすがにもう言わなくなったかと思ったけど、手を離したとたん「ワタシ、人形じゃない」。うるさい、だまれ、うるさい。あたしは学校のカバンからコンパスを取り出して、針でこいつの胸のところを刺してやった。人形のくせに赤い血が流れてむかついたけれど、それっきりこいつは「ワタシ、人形じゃない」って言わなくなった。あたしはようやくすっきりして、そいつをゴミ箱に投げ捨てた。あ、そうだ。パパには、こわれちゃったって言って、別のお人形を買ってもらおうっと。

 

*ロンさん初めまして
Folioで創作書かせてもらっているぱそ子といいます。ロンさんの絵で楽しく物語書いちゃいました。とても楽しかったんだけど出来た物語の方は何だか訳分からなくて……すみません(^^;)

 

 

24
38 井戸の中

croe [Home Page] 2004/7/6 (Tue.) 20:55:05
初めまして。面白そうだったので参加させて頂きました。
挑戦してみたいお題がいっぱい。
見守りつつまた描きに来ます。

 

Re:38/井戸の中
ぱそ子 2004/7/13 (Tue.) 00:14:27

 この井戸には伝説があった。満月の夜、井戸を覗くと理想の女性に会えるという。でたらめだ。くだらない。僕の理想の女性は「彼女」一人だ。そして彼女は、僕の前から完全に消えてしまってもういない。
 僕の理想を完全に満たした彼女。愛しても愛しても愛し足りなかった。僕の全ては彼女によって満たされているはずだったが、僕はそれでも狂ったように彼女を求め続けた。求めても求めても求め足りなかった。彼女に触れることで彼女と喋ることで彼女を抱くことで僕の空虚はますます広がって行き、無限に埋まることがないようにも思えた。彼女のいなくなった今も僕の空虚は広がり続け、その空虚を埋めてくれるものは何一つない。
 今夜はたまたま満月の夜だった。満月の光に膨張した僕の空虚が、僕を突き動かし、この井戸の場所まで歩かせ、朽ちた木の蓋をどかし、中を覗きこませた。光が井戸の中の闇をゆっくりと溶かし出していく。何か動くものが見え、僕は体を乗り出す。ああ、あの瞳、あの唇は彼女そのものじゃないか。「彼女」は僕に微笑んで手を伸ばす。僕は片方の手で井戸の淵を握ると、反対の手を彼女に精一杯伸ばす。彼女の手は何て冷たいのだろう、と驚きながら、僕はこの井戸の伝説の全部を思い出していた。
〜新月の夜、女の髪の毛と大量の血液をこの井戸に捧げれば、次の満月の夜、覗き込んだ者の理想の女性に会えるだろう〜

*croeさん初めまして。
  Folioで創作を書かせてもらっているぱそ子といいます。吸い込まれるような魅力の絵につられて物語を作ってしまいました。ぜひぜひ他のお題の絵も見たいです〜(^o^)/


 

23
52 キャトルミューティレーション

shimojo [Home Page] 2004/7/6 (Tue.) 00:50:02
はじめまして。
いつも楽しみに読ませていただいてます。
佐藤康司さんの表紙もすごくカッコイイです。
キャトルミューティレーションは、人間もされる(?)のでしょうか。すげー怖いです。

 

Re:キャトルミューティレーション
ヒロキ [Home Page] 2004/7/7 (Wed.) 11:56:04
うわぁ、上手いです!
構図がカッコイイ!キャトルミューティレーションの怖さがすごいぃ。

 

Re:キャトルミューティレーション
サイキ 2004/7/25 (Sun.) 13:58:18

  佐々剣之助は達人だった。俵でさえも一刀両断で、あらゆるものをその刃にかけてしまうことができた。だが、彼は数百年生まれてくるのが遅かった。仕方なしに剣道教室を開き生活の糧を得ると共に社会的に認められた刀剣を扱う職業の一つを得て、毎日の居合いの鍛錬は欠かさなかった。
  居合い。それは居て合った瞬間に、切る。
  佐々剣之助は心身を研ぎ澄まして日々を過ごした。二八の歳で、女房子供は居ない。そんなものは剣の道に反するものだ。佐々剣之助は刀剣の柄に手をかけた瞬間が一番好きだった。ぐっと握る。
「よっ。頭領!」
  大工の源さんが菓子箱をもってやってきて佐々剣之助に頼み事をする。
「頭領はお前だ」
  佐々剣之助は冷たく答えて菓子箱を突っ返す。源さんは玄関越しに箱を押し戻す。
「剣之助さん、あんたの好きな生八つ橋だよ。どうかわしの願いを聞いて呉れないか」
「いやだ。どうせ家を建てる柱を切れとか垂木を切れとかいうのだろう」
  源さんは額の汗を拭きながら答える。
「あんときは済まなかったな、大将。でも今度は違うよ。大将を人足代わりにつかったりして、本当に申し訳なかった」
「といって、今度は一般家屋じゃなくて、寺院を建設するのだから違うとかいったりしないだろうな。だいたい源さんの頼み事でまともな事などあった試しがない」
「いやはやお恥ずかしい。大将。でも、今度は本当に違うんです」
「なんだ」
  腕組みをして佐々剣之助はしかめっ面をかえなかった。
「油町の米屋の娘の頼みでございます」
「なんと、お初さんか」
「そうです。そのお初さんです」

  見目麗しいお初さんは昨今の婦女子に見られぬほど清楚でおしとやかだった。日々和服を欠かさず、茶をたて琴を爪弾く様子は町内近隣の若い衆の噂の種でもあった。どこの御曹司の元に嫁ぐのか、それが話題に上らぬ日はなかった。佐々剣之助の密かに恋いこがれる相手であったのはもちろんだった。
「わざわざこちらにまで来て頂き、まことに恐縮です。本日はお日柄もよく 〜中略〜 さて。これです」と応接間の畳の上に差し出されたのは一つの薬缶だった。
  佐々剣之助と源さんは首を傾げた。
「はて」
  憧れの女性を目の前にして動悸が押さえられない佐々剣之助でも疑問に思う逸物だった。
「蓋が取れなくなってしまったのでございます」
  確かに幾分蓋のあたりに凹凸がある。
「いや、薬缶など百貨店あたりでお求めになった方が」
「このことは、ご内密にして頂きたいのです」
「内密とな」
「はい」
  お初さんは眉をひそめて佐々剣之助の側ににじり寄った。
「実は指輪が入ったままなのです」
「はあ」
「是非とも佐々様に切って頂きたく……」
  佐々剣之助は首を傾げ、だが、お初さんの頼みと言われれば火の中水の中。
「分かりました」
  薬缶を手に取って振ってみると確かにからんからんと音がする。
「では、周囲から立ち去ってください。今切ってみせます」
  佐々剣之助は薬缶を置き、彼らが周囲を開けるのを待った。よからぬ疑問は脇に置き精神統一をはかる。刀の鍔に指をかけ、じっと薬缶を見つめ、息を止める。薬缶の形状が脳裏に焼き付いた途端、佐々剣之助は剣を横に薙いだ。

  かーーーん

  すばらしい音が響きわたった。
  薬缶はその半ばから真っ二つに分断された。アニメのコマ送りのようにゆっくりと重力によって崩れ落ちる。一同のため息が部屋に響く。佐々剣之助はゆっくりと刀を鞘に戻した。転がり出たのはダイヤモンドのはまった美しい指輪だった。
「あ、ありがとうございます!」
  お初さんは声を震わせて指輪を手にした。
「これは市ノ瀬商事の真之介様から頂いた大切な指輪」
  佐々剣之助は耳を疑った。
「なんと」
  源さんが膝を打つ。
  「しっ」お初さんは口に指を立てて合図をし、「ことが知れたらまた騒動が起こってしまう。しばらくの間はご内密に」。
  佐々剣之助の耳には何も彼らの話が聞こえない。ただ、ひとつの言葉だけが脳裏に充満していた。「ケトル(薬缶)ミューティレーション」。。。。。


非常に多忙で返信遅れております。申し訳ございません。。
shimojo さんのサイト凄い。カッコイイです。惚れました。。。ありがとうございましたー。
こんな話になってすみません。。。<頭死んでます。

 

 

22
58 影

ヒロキ [Home Page] 2004/7/5 (Mon.) 00:01:05
はじめまして!
100物語参加させて頂いてしまいました。
100物語の内容が楽しく、題材としても大好きだったので、誠に勝手ながら自分のサイトの絵板にて、描かせてもらっております、すごいローペスですが…
自分の影に呑まれてしまう女子高生。 です。
編集作業頑張って下さい〜!!

 

Re:58-影
サイキ 2004/7/8 (Thurs.) 01:48:32
58-影

 衝撃と畏怖の名の元にそれは始まった。あるひとつの都市を壊滅させ貴重な遺跡を壊し、あらゆるものを地に返すような攻撃で、人々を苦しめた。おいっちにおいっちにと行進する兵列の中にソフィーは居た。隣のフリーマンに話しかける。ねえ、わたしたちはいつまでここにいればいの?いつまでこうして行進し続ければいいの?フリーマンは小声で答える。しっ。あまりそういうことを言わない方がいい。懲罰を喰らいたいのか。ソフィーは答える。でも可哀相じゃない。あたしもそうだけど、あんたのところも貧乏だったけど。みてよ。この街。もっと貧乏よ。なんにもないじゃない。しっ。とフリーマンは口に人指し指を当てる。やつらはカラードだからさ。なによ。あんたもカラードじゃないの。色付きが色付きを殺してるのよ。おいおいやめよう。そんな辛気臭い話は。それより休暇で行ったヨコ=スカの話でもしようぜ。お前も羽を延ばしたんだろ。いろいろ噂を聞いてるぜ。やめてその話は。いいじゃないか。黄色い猿は満足させてくれたかい?噂どおりの小ささだったかい?やめてったら。ソフィーは顔を背ける。フリーマンの背後からスコティッシュホールドが口を挟んだ。あれ、なんて言うんだっけ?セーラー服。ああ、ジョシコーセね。ジョシコーセ。ジョシコーセ。よかったなあ、あれ。おう。車で誘ったら嘘みたいにあっさりついてくるもんな。んでぺろぺろ舐めてくれるし突っ込んだらすごい悦んでさ。あんなの故郷(くに)では、もういねぇよ。まったくだ。さすがウタマロの国だね。やめてよ。ソフィーは列の前から声をあげる。あんたらの話、卑猥だから嫌い。なんだ焼いてるのか。俺たちに突っ込んで貰いたいか?なに言ってるのよ。訴えるわよ。ソフィーはそれでもくだらない猥談を笑って聞いた。フリーマンは言う。待てよ。俺が言いたいのは、彼女らはなんも知らないってことだよ。彼女らは俺たちと同じだって。なんだよ、とスコティッシュホールドは訊く。だからさ、とフリーマンは答える。だから、彼女たちがヘラヘラと俺たちのデカマラを追っかけてる間に、彼女たちは何も言いたいことも言うことができなくなって、いろんなことでがんじがらめになって、そのうち足元の黒い影に取り込まれてしまうってことさ。なんだよ、それ。快楽と欲望の充足を支えてるのは、この街の死体だってことで、その死体を生み出すのは俺たちの仕事なんだよ。俺たちだって、昔はあんな風に馬鹿だったし、誰だって気持ちいいことだけ見ていたい訳だ。だから俺たちはここに居て、俺たちはあの子たちのオマンコのために死体を作ってるって訳さ。やがて気がついた時には口を塞がれて闇に取り込まれるっていうこと。なんだよ。わかんねーよ。お前馬鹿?馬鹿だよ。馬鹿で、わかんなくてもいいの。俺たちは既に闇の中なんだから。ソフィーが声をかける。着いたわ。
 赤茶けた煉瓦づくりの壁の前に一列に人が並んでいた。彼らの隊列はその正面に一列に並んだ。隊長が声を上げ、ソフィーやスコティッシュホールドは銃を構えた。煉瓦の前の一列の人々は目隠しをされてはいたが、逃げまどい、壁に正面衝突をして転んだり、隣り合った者とぶつかり合った。また隊長が声を上げたのと同時に銃が一斉に発射されて煉瓦の壁の前にいくつもの死体が転がる。死者は裏切り者だった。裏切り者は処罰せねばならないのがこの世界の掟だった。正義は敵と裏切り者を生産するのだから。

 

>ヒロキ様
ありがとうございますー。おかげさまでやっと発行できましたー。サイト見せて頂きました!ああ、ここの100題が出張してる!!
嬉しいです。これからも頑張ってくださいー。楽しみに覗かせて頂きます。ワクワク
レスがおっつかないので、ぼちぼちレスして行きます。。。すみません。。shimojo さん、croe さん、ロンさん、ありがとうございます!!!


 

21
2 カメラ

チェリーちゃん [Home Page] 2004/6/26 (Sat.) 04:50:47
こんにちは。
前々から参加しようしようとおもって出来ずにいたので スッキリ。
絵描きさんと文字書きさんが融合したこの企画
私側からすればとても面白いです。
また参加できればいいな。と。

 

Re:2:カメラ
kohji [Home Page] 2004/6/26 (Sat.) 16:01:24
カメラ小僧!
カメラで恐怖というと藤子Fですね。
レンズというと乱歩だなー。
この絵はサイバーな感じすね

 

Re:2:カメラ
シュウ 2004/6/27 (Sun.) 07:04:21
カメラ野郎!!!
かっこいい〜
機械伯爵みたいでいい!
口が好きです

 

Re:2:カメラ
水野 2004/6/28 (Mon.) 11:18:24

 そもそも携帯電話にカメラをつけるのが悪い、と男は思っている。もともと俺はなんてことない普通のサラリーマンだ。ある日電車の中でたまたまカメラ機能をいじっていたら、たまたまOLの下着が映っていた。隙間から毛もはみ出していた(もしくはそう見えた)。あくまでそれが契機なのであり、男の意思ではないのである。と、堅く信じている。
 転勤でいわゆる遠距離恋愛になった恋人が「あなたの顔が見たいから」と、同じ機種に変更させたのも悪い。慣れない機能をようやく使いこなせるようになったころには、たいして綺麗でもない恋人からの顔写真メールがうんざりするほどたまっており、男は自分の顔写真を撮る代わりに同じ車両の女の股を撮ることを覚えていた。
「最近メールの返事をくれないんだね。電話もしてくれないし」
 そんなメールを機に男は恋人を着信拒否し、ますます芸術活動――最近になって男は自分の盗撮をこう称していた――に没頭するようになったのだった。
 下着にも色々あるんだな、と、男は自分の「作品」を見て思う。拍子抜けしたことに大抵がごく当たり前に股間を隠しているものばかりだったが、時折極端に細いものや派手なものがあって男を幸福にさせた。女の雰囲気と下着の雰囲気に全くの関連性がないことが、彼をますます熱狂的にした。派手な女子高生がやはり派手な下着をつけていることもあれば地味な中年がショッキングピンクの下着をつけていることもあることを男は知っている。
 一度だけ――たった一度だけ、下着をつけていない写真が写ったことがある。特に派手すぎも地味すぎもしない、どちらかといえば小洒落た部類に入るであろう女であった。ストッキングの網目の向こうに明らかに黒々したものが輝いていた。しかし男は「新しいコレクションが集まった」と喜びはしたものの、性的な興奮を覚えることはなかった。彼はただ、より多くの女のより様々な種類の股間の写真を収集したかっただけなのだ。
 その日の男は興奮していた。携帯電話を最新型に変えるつもりだったのだ。パンフレットを集めて、連写も動画もできるものを探し出した。その中でもより鮮明に写り、よりたくさん保存できるものを選んだ。後は契約するための休日を待つのみだった。
 前の夜なかなか寝付けなかったのに、早朝にはもう目が覚めて、そんな自分に苦笑する。まるでこれでは俺が幼い子どものようではないか。
 とりあえず顔を洗おうと洗面台に立って、男は悲鳴を上げた。
「なんだこれは!!」
 ところが発したはずの自分の声が聞こえない。無意識に後ずさった背中が壁にぶつかる。
 それと同時にインターホンの音が部屋中に響き渡り、男はびくっと体を震わせた。
 コンコン、コンコン。
「ねえ、あなた、いるんでしょう? わかってるんだから」
 今にも泣き出しそうな女の声。確か1000キロは離れたところに住んでいるはずの恋人の声だ。
 一瞬玄関に歩きかけて、また鏡を見直す。そこにはカメラがいた。男と同じ背格好で男のものと同じパジャマを着て、しかし顔がカメラだった。頭のあたりから、つるーんと管が伸びて、手のひらあたりでぶらぶらしている。よく見るとそれがシャッターであることもわかる。
「ねえ、どうして返事してくれないの? 他の人とでもいるの?」
 激しいノックの音と女の泣き声。
「い、いや、違う、ひとりだよ」
 そう言おうとしても声が出ない。当たり前だ。鏡の向こうの自分には口がないのだから。口があったはずの場所には混沌が渦巻いたようになっている。
「私、あなたがもう1週間も会社に出てないって聞いたから、心配で……」
 どうしよう、どうしよう、どうしたらいい?
 その間にもノックの音は止まらない。泣こうにも眼球がないし、絶叫しようにも声は出ない。
 どうしたらいいんだ。どうするべきだ。
 しかし、混乱した頭にふと光明が差した。こうするより他にない。男は決意した。
 男は引き出しから、引越しのときのままになっているビニールテープとガムテープ、鋏を探し当てた。それを片手に颯爽と玄関に向かうと、勢いよくドアを開けた。いきなり開いたドアにふいをつかれた表情の恋人の手首を掴み、無理やり部屋の中に入れると、間髪入れずリノリウムの床に押し倒した。
「いきなり何!?」
 男は無言で(もっとも声を出すことは叶わないのだが)暴れる恋人の両手両足をガムテープとビニールテープとで固定した。彼女がいつまでも暴れ続けるせいで、それは思っていたより骨の折れる作業だった。ようやく終わった頃にはお互いに汗ずくになっていた。
 あられもない格好で号泣するかつての恋人に、しかし男は何の感情も揺り動かされなかった。それよりも俺には使命がある。芸術を完成させる使命が。
 男は恋人の股間の上に厳かに屈みこんだ。何かを期待したのか、彼女は見たこともないような豪華なレースの下着をつけている。そぉっとシャッターを握ると、純白に向かって静かに撮影を開始した。レンズになった瞳が少しずつピントを合わせていく。レンズ越しの下着は肉眼よりずっと魅惑的であることに男は気づいた。そしてレース模様が一番鮮明になったときに、男は初めて手のひらのシャッターを握り締めた。
 ジー、カシャ。ジー、カシャ。フィルムが一枚ずつ巻き取られていく音が心地よい。男はほとんど陶酔しながら、何度も何度もシャッターを切った。
 ああ、これだ。俺はこうなるために生まれてきたんだ。これが俺の本来の姿なのだ。
「あ、あなた。一体何してるの!?」
 恋人が怯えた顔で男を見上げるが、彼はそれを完全に無視して撮影を続ける。
「どうして何度も手を握り締めているの!? そのたびに目をぎゅっとするのはなに??」
 馬鹿だなあ、この女は。男は撮影の手を緩めることなく思う。どうしてカメラの俺に目などある? そもそもおしゃべりで軽薄なこの女のこと、俺はかけらも好きじゃなかったんだ。
「何をしようとしているの!? どうしてしゃがみこんだきり動かないの!?」
 男はようやくのろのろと首を上げ、女の顔を見た。その瞳に映る自分の姿はやはりカメラだった。ピカピカで高性能でかっこいいカメラ。
「ああ、そんなにも痩せて。無精ひげも生やして。あなた、どうしたの? 一体何があったっていうの!?」
 痩せる? ひげ? 何を言ってるんだこの女は。
 ああ、俺の恋人はとうとう馬鹿を越えてキチガイになっちまったのか。男はゆるく笑うと、頭を女の股間に向けて撮影を再開した。
 ジー、カシャ。ジー、カシャ。

 

Re:2:カメラ
チェリーちゃん [Home Page] 2004/7/18 (Sun.) 03:21:23
物凄くコメント遅くなってしまいました;
  水野さんの中にある平凡なリズムがそのままの拍子で奇妙な世界に流れて行くのがいつも面白いです。
先が見えない面白さが知らない世界を覗いたようで とても充実感を感じました。 
とても面白かったです。
お話書いて頂けて 嬉しかったです。ありがとうございました。

 

Re:2:カメラ
チェリーちゃん [Home Page] 2004/7/18 (Sun.) 03:25:52
kohjiさん>
カメラ小僧! このえでいうとやっぱり妖怪系列の小僧なんでしょうね。
佐藤さんのカメラも見てみたいです。
サイバーですか、 サイバー って言葉2自分の中であまりビジュアルをもってないことにいま気がつきました。 サイバーサイバー

シュウさん>
カメラ野郎!小僧から野郎に進化w
機械伯爵!999のか!なんかビビビと思い出したよw わはは
口はおもいつきだったんだけど よかった。

コメントありがとうございました。

 

 

BACK TO  お絵描き板ログ index