【100題の題材一覧】 1 血 2 カメラ 3 学校 4 骸骨 5 ナイフ/刃物 6 誰もいなくなった 7 生贄 8 電気 9 人形 10 薬 11 妖怪 12 エレファント・マン 13 烏 14 バラバラ死体 15 首 16 呪いのビデオ 17 チェンソー 18 化け猫 19 大蛙 20 女と刃物 21 男とトンカチ 22 壁に浮き上がる顔 23 墓 24 蜘蛛 25 地震 26 火事/炎 27 ヴァンパイア 28 欠損 29 火の玉 30 狼男 31 悪夢 32 花子さん 33 魔女 34 鬼 35 腐乱死体 36 ゆらゆら 37 孕む 38 井戸の中 39 ぶつぶつ(ちいさなものがたくさん) 40 暴走機関車 41 密室 42 仮面 43 銃 44 フレディー 45 電波 46 地下 47 バスルーム 48 心 49 隣人 50 UMA 51 処女 52 キャトルミューティレーション 53 過去の罪悪 54 不可思議なメール 55 取り囲まれる 56 百合の花 57 闇 58 影 59 電話 60 金 61 ドッペルゲンガー 62 雪男 63 性癖 64 尖ったもの 65 毒 66 まむし 67 湖畔のキャンピング 68 長いもの 69 高い場所 70 まんじゅう 71 静寂 72 百足 73 ネズミ男 74 お岩さん 75 電車 76 子供 77 皮膚 78 爆弾 79 砒素 80 犬 81 廃墟 82 悪魔 83 神 84 愛 85 針86 蛇 87 〆切 88 長い爪 89 かあちゃん 90 ホテル 91 鎖/縄 92 ゴキブリ 93 ネット 94 雨の夜 95 誘惑 96 病院 97 怨念 98 霧 99 歪曲 100 自分 |
31 | 88 長い爪 |
Key [Home Page] 2004/9/13 (Mon.) 15:46:30 それは丑の刻頃であったろうか。か細く何か悲しげにすすり泣くような笛の音が、風音を縫って聞こえてきた... Re:11 妖怪 それは丑の刻頃であったろうか。か細く何か悲しげにすすり泣くような笛の音が、風音を縫って聞こえてきた。あれはなんの音ぞと都に巣くう魑魅魍魎が騒ぎだすにはさほどの時間はかからなかった。
Re:11 妖怪
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30 | 88 長い爪 |
meo [Home Page] 2004/8/19 (Thurs.) 13:18:01
Re:88/長い爪 死にたい、と訴えてくる人間に毎日会うのがKの仕事だ。陰鬱な顔で、または自暴自棄の晴れ晴れとした笑顔で、彼らはKの前の椅子に座り「死にたい」と告白する。ああ、死にたいのはこちらの方だ、と思いながらKは彼らの話を聞いて薬を処方する。それから彼らが全て帰ったあとに、自らも抗鬱剤を水で流し込む。Kは精神科医だった。 ---------------------------
Re:88/長い爪
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29 | 86 蛇 + 39 ぶつぶつ(ちいさなものがたくさん) ? |
しんすい 2004/8/1 (Sun.) 22:03:32
Re:蛇+ぶつぶつ ? 公園のベンチに座っているその男は一見ホームレスのようだったが、ホームレスには似つかわしくない高価な一眼レフカメラを首から下げていた。男の座っているベンチを避けるようにして、離れたベンチで制服を着た女達が昼食を広げていた。煙草を吸う中年サラリーマン、子供を遊ばせる母親。通り過ぎる若者。どこを見ても凡庸なやつらばかり、凡庸な景色ばかりだ、と男は思っていた。だが同時に、凡庸なのは俺の目なのだ、とも思っていた。彼の知っている「才能のある」カメラマン達は彼と同じ凡庸な世界に存在していながら、さも素晴らしい写真を撮るではないか。首から下げたカメラの重みが疎ましいものとして男に圧し掛かかる。彼はその重みに半ば無意識に頭をうなだれる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Re:蛇+ぶつぶつ ?
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28 | 17 チェンソー |
シャイケ [Home Page] 2004/7/25 (Sun.) 05:24:55
Re:チェンソー
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27 | 77 皮膚 |
アバラ [Home Page] 2004/7/16 (Fri.) 03:03:03
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56 百合の花 |
サイ [Home Page] 2004/7/13 (Tue.) 00:06:35 Re:百合の花
Re:百合の花
Re:百合の花
Re:百合の花
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9 人形 |
ロン [Home Page] 2004/7/7 (Wed.) 17:35:36 Re:9.人形 「ワタシ、人形じゃない」っていうのがこいつの口癖。どんなにかわいいお洋服着せても、髪にキラキラアクセつけてあげても、「ワタシ、人形じゃない」ってそればっか。パパのお土産だったっけ、それともおじいちゃんに買ってもらったんだっけ? でもとにかく、あたしこいつ、大嫌い。だから他の子たちにはかわいいワンピ着せてあげるけど、こいつには何も着せてあげないの。で、むかつくから首からひもつけてぶら下げたら、まだ言うの、「ワタシ、人形じゃない」って。いったい、いつまでいい続けるんだろう。あたしはちょっとだけ面白くなって、そいつの首にかかったひもをぎゅうっと堅く結んで耳を澄ます。あ、まだ言ってる。足をぎゅうってねじって、さすがにもう言わなくなったかと思ったけど、手を離したとたん「ワタシ、人形じゃない」。うるさい、だまれ、うるさい。あたしは学校のカバンからコンパスを取り出して、針でこいつの胸のところを刺してやった。人形のくせに赤い血が流れてむかついたけれど、それっきりこいつは「ワタシ、人形じゃない」って言わなくなった。あたしはようやくすっきりして、そいつをゴミ箱に投げ捨てた。あ、そうだ。パパには、こわれちゃったって言って、別のお人形を買ってもらおうっと。
*ロンさん初めまして
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38 井戸の中 |
croe [Home Page] 2004/7/6 (Tue.) 20:55:05
Re:38/井戸の中 この井戸には伝説があった。満月の夜、井戸を覗くと理想の女性に会えるという。でたらめだ。くだらない。僕の理想の女性は「彼女」一人だ。そして彼女は、僕の前から完全に消えてしまってもういない。 *croeさん初めまして。 |
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52 キャトルミューティレーション |
shimojo [Home Page] 2004/7/6 (Tue.) 00:50:02
Re:キャトルミューティレーション
Re:キャトルミューティレーション 佐々剣之助は達人だった。俵でさえも一刀両断で、あらゆるものをその刃にかけてしまうことができた。だが、彼は数百年生まれてくるのが遅かった。仕方なしに剣道教室を開き生活の糧を得ると共に社会的に認められた刀剣を扱う職業の一つを得て、毎日の居合いの鍛錬は欠かさなかった。
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58 影 |
ヒロキ [Home Page] 2004/7/5 (Mon.) 00:01:05
Re:58-影 衝撃と畏怖の名の元にそれは始まった。あるひとつの都市を壊滅させ貴重な遺跡を壊し、あらゆるものを地に返すような攻撃で、人々を苦しめた。おいっちにおいっちにと行進する兵列の中にソフィーは居た。隣のフリーマンに話しかける。ねえ、わたしたちはいつまでここにいればいの?いつまでこうして行進し続ければいいの?フリーマンは小声で答える。しっ。あまりそういうことを言わない方がいい。懲罰を喰らいたいのか。ソフィーは答える。でも可哀相じゃない。あたしもそうだけど、あんたのところも貧乏だったけど。みてよ。この街。もっと貧乏よ。なんにもないじゃない。しっ。とフリーマンは口に人指し指を当てる。やつらはカラードだからさ。なによ。あんたもカラードじゃないの。色付きが色付きを殺してるのよ。おいおいやめよう。そんな辛気臭い話は。それより休暇で行ったヨコ=スカの話でもしようぜ。お前も羽を延ばしたんだろ。いろいろ噂を聞いてるぜ。やめてその話は。いいじゃないか。黄色い猿は満足させてくれたかい?噂どおりの小ささだったかい?やめてったら。ソフィーは顔を背ける。フリーマンの背後からスコティッシュホールドが口を挟んだ。あれ、なんて言うんだっけ?セーラー服。ああ、ジョシコーセね。ジョシコーセ。ジョシコーセ。よかったなあ、あれ。おう。車で誘ったら嘘みたいにあっさりついてくるもんな。んでぺろぺろ舐めてくれるし突っ込んだらすごい悦んでさ。あんなの故郷(くに)では、もういねぇよ。まったくだ。さすがウタマロの国だね。やめてよ。ソフィーは列の前から声をあげる。あんたらの話、卑猥だから嫌い。なんだ焼いてるのか。俺たちに突っ込んで貰いたいか?なに言ってるのよ。訴えるわよ。ソフィーはそれでもくだらない猥談を笑って聞いた。フリーマンは言う。待てよ。俺が言いたいのは、彼女らはなんも知らないってことだよ。彼女らは俺たちと同じだって。なんだよ、とスコティッシュホールドは訊く。だからさ、とフリーマンは答える。だから、彼女たちがヘラヘラと俺たちのデカマラを追っかけてる間に、彼女たちは何も言いたいことも言うことができなくなって、いろんなことでがんじがらめになって、そのうち足元の黒い影に取り込まれてしまうってことさ。なんだよ、それ。快楽と欲望の充足を支えてるのは、この街の死体だってことで、その死体を生み出すのは俺たちの仕事なんだよ。俺たちだって、昔はあんな風に馬鹿だったし、誰だって気持ちいいことだけ見ていたい訳だ。だから俺たちはここに居て、俺たちはあの子たちのオマンコのために死体を作ってるって訳さ。やがて気がついた時には口を塞がれて闇に取り込まれるっていうこと。なんだよ。わかんねーよ。お前馬鹿?馬鹿だよ。馬鹿で、わかんなくてもいいの。俺たちは既に闇の中なんだから。ソフィーが声をかける。着いたわ。
>ヒロキ様
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2 カメラ |
チェリーちゃん [Home Page] 2004/6/26 (Sat.) 04:50:47
Re:2:カメラ
Re:2:カメラ
Re:2:カメラ そもそも携帯電話にカメラをつけるのが悪い、と男は思っている。もともと俺はなんてことない普通のサラリーマンだ。ある日電車の中でたまたまカメラ機能をいじっていたら、たまたまOLの下着が映っていた。隙間から毛もはみ出していた(もしくはそう見えた)。あくまでそれが契機なのであり、男の意思ではないのである。と、堅く信じている。
Re:2:カメラ
Re:2:カメラ |