2004年3月13日(土)
於:会場内某所にて

代表インタビュー

--MYSCONを始められたきっかけは、なんだったんですか?
いまは環境が変わりましたけど、ちょっと前まで、webでの検索はワード検索じゃなくて、ディレクトリ検索でしたよね。ミステリーを好きな人が、同好の士を求めて検索しても、なかなか仲間のいる場所にたどり着けなかった。運よく巡り合えても--これは今でもどんな場合でもそうだと思うんですが--辿り着いたコミュニティーの外との交流は余り持たないんですよね。いわば、離れ小島が沢山あるような状態で。
--その橋渡しをしよう、というのが始まりですね
はい。あと、もともとSFなんかだと、作家までひっくるめた「SFファン同士の交流*1」というものが伝統的にあるんですよ。そういうことを、ミステリーでもやりたいと思ったんです。
--ああ、なるほど。そういえば、ミステリーでそういう集会みたいなことって聞かないですね。
ないなら、作ってしまえ!と。そうやって始まったのがMYSCONなんです。
--不躾な質問で恐縮なんですが、一番最初って口コミとかありませんよね。参加する人は集まったんですか?
はい。おかげさまで、初回から50人以上の参加者の方が集まってくださいました。*2
--それはすごいですねぇ。なんでそんなに(失礼)
集まってくれた十数人の初回時スタッフが個々の人脈で方方に声を掛けまくってくれた結果だと思います。綾辻行人さん*3もお客様の一人でいらして下さいました。
--すごい!!
MYSCONの知名度アップは、初期から続けている「協賛リンク」のシステムが大きかったんです。ミステリ系サイトからMYSCONにリンクを多数張って頂いて(MYSCONからそれらサイトにリンクも返す)、知名度を上げることができたんです。
最初の頃は、運営全体が大変でしたね。あの頃は夢中だったので苦労とは思ってませんでしたけど。もう一回最初からやれって言われたら、ウエーってなるかもしれません。
--どんな点でご苦労なさったんでしょう?
まず、宿が決まらなかったんですよ。日帰りのイベントにしてもいいんだけど、やっぱり終電の時間とか気にしないでよくて、地方の方でも参加できるようにしたい、と思ったら合宿にしたかったんです。
--一晩中ミステリーの話をしていたい!と(笑)
そうです!(笑)でも、50人とか収容できて、一晩中ワイワイしていても大丈夫で、アクセシビリティーも良いような宿っていうのが本当にみつからなくって。ココ*4が見つかった時には「やったー!」って感じでしたね。
--ここ、雰囲気的にもピッタリですよね。MYSCONに。こう、連続殺人が起こりそうな、というか(笑)趣きがありますよね。最初から目星つけていたのかと思ってました。
良いところを見つけたと思います。初回は「ミス・コンテスト」が開かれるものと旅館側は考えていたみたいです(笑)もう今はお互い慣れたものです。
--5年も続いているんですよね。
基本的に、我々が楽しんでやっていますから。実は一番楽しいのはスタッフなんじゃないかってくらい(笑)
--スタッフの皆さん、いきいきとしてらっしゃいますもんね(笑)
さすがに今年あたりは慣れたな、と思います。今回は全体ミーティングを2回しかやらなかったんじゃないかな。顔合わせをやって、ゲストの作家を選ぶのに集まって、本番。
--ゲストの作家は全員で決めるんですか。
MYSCONのキモですからね!来てくださる先生方には本当に感謝です。
--「作家までひっくるめた」っていうのがMYSCONのすごいところだ!とかミーハーな私は単純に思ってしまうんですが。どうやって、作家の方にお願いするんですか?
今は、今までに出てくださった作家の方にお願いして渡りをつけていただいたりするので、だいぶん楽になってきました。例えば、今回の高田崇史さん*5なんかは、前回お願いした西澤保彦さん*6を通じて紹介していただいたんです。
--ああ、なるほど。じゃあ最初の頃は?
サイトを開かれている作家の方に無理矢理お願いして、そこから細い糸をたぐったりして(笑)作家のメールアドレスとかってトップシークレットなので、人と人との繋がりがあって、紹介してもらって、っていうのがないと難しいですね。
--今回、ゲストの高田さんの他にも浅暮三文さん*7ですとか、大森望さん*8だとかっていう、いわゆる作家の方々が「一般の参加者」としていらしてますよね。
そうなんです。それは、初回からそうでしたね。毎回どなたかが遊びに来てくださってるんですよ。
--すごい!
今回も高田さんの呑み友達ということこともあって、前回に引き続きで西澤さんもいらっしゃる予定だったんですよ。
--まじですかー!
高田さんとの絡みを是非拝見したかったんですけどね。
--お酒談義に花が咲いたりして。
必見!ですよね、そうなったら。
--毎回けっこうスンナリとこの人だ!って決まるんですか?
実は一番もめるというか、悩むのがゲストの作家を決めるってところなんです。こちらで「決めた」と思っても、もちろん作家の方のほうから断られることもありますし。毎回本命はこの人!ってありますけど、候補は4〜5人あげるんじゃないかな。
--本命の人にふられてしまうこともあるんですね
ありますね。やっぱり「呼びたい!」っていう情熱だけではどうにもならないことはありますから。スケジュールが合わなくて、ということもありますし、あとは、作家の方個人の性格といいますか、資質みたいなものも関わってきます。ゲストで来てくださっている方々っていうのは、基本的には「ファンと一緒になって遊んでくれる」タイプの方々なんですよ。
--ああ。
あとは伊坂幸太郎さん*9なんかは「去年だったらトライしてみたけど、今年は売れ過ぎちゃってて呼べないなあ」とか(笑)
--伊坂幸太郎さん!去年から今年にかけて売れましたよね。ぐぐーんと。
そうなっちゃうと、やっぱりおいそれとは声をかけにくくなっちゃいますね。
--来年はこの人に声をかけよう、とか、あるんですか?もう
フフフ。
--ああ!あるんですね!わー誰だろうー!
来年も参加してくださればわかりますよ(笑)
--します!します!取材とかじゃなくて!!ていうか!森博嗣さん*10を呼んでください!!
いや、ちょっとそれはいろいろありまして難しそうだと思うんですよね……
--じゃ、じゃあ、思いきって島田御大*11を!!(ハァハァ)ほら、喋るの好きそうじゃないですか。
思いきって、ってなんですか(苦笑)
--あ、あの清涼院*12っていうのもアリですよね!
(苦笑)

<以下、とてもインタビューとは呼べない会話になっていったので略>


お忙しいところを、快くお相手してくださった、代表者のフクさんに心から感謝いたします。

次回、MYSCON6は詳細未定ながら、2005年1〜2月に参加者を募集し、3月頃に開催される予定です。告知はMYSCONホームペーで行われます。チェケラ!




*2 MYSCON過去レポ参照
http://www.geocities.com/myscon/repo/repo_index.html▲モドル
*3 綾辻行人データベース
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3457/
ウィキペディア 綾辻行人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B6%BE%E8%BE%BB%E8%A1%8C%E4%BA%BA▲モドル
*5 高田崇史 公認ファンサイト
http://takatakat.com/
ウィキペディア 高田崇史
http://mystery.parfait.ne.jp/wiki/pukiwiki.php?%B9%E2%C5%C4%BF%F2%BB%CB▲モドル
*7 浅暮三文情報サイト
http://asagure.fc2web.com/index.html
ウィキペディア 浅暮三文 (http://mystery.parfait.ne.jp/wiki/pukiwiki.php?%C0%F5%CA%EB%BB%B0%CA%B8▲モドル
*09 伊坂幸太郎私設ファンサイト
http://www.h6.dion.ne.jp/~isakafan/
ウィキペディア 伊坂幸太郎
http://mystery.parfait.ne.jp/wiki/pukiwiki.php?%B0%CB%BA%E4%B9%AC%C2%C0%CF%BA▲モドル
*11 季刊 島田荘司 on line
http://www.harashobo.co.jp/online-shimada/
島田荘司全作品・出版総合データベース
http://www.mars.dti.ne.jp/~nakahasi/shimada.html
ウィキペディア 島田荘司
http://mystery.parfait.ne.jp/wiki/pukiwiki.php?%C5%E7%C5%C4%C1%F1%BB%CA▲モドル