代々木でジョブチェンジを考える。
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「これ、序盤だよね……」「マジでやるんですか?」「だって書いてあるんだもん」 恵比寿の爽やかさから一変して代々木のどんよりした雰囲気。別に代々木が悪いと言ってるわけではなく、代々木のクリアすべき目的が悪い。 | |||
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距離的にもさほど遠くないので代々木にはすぐに到着。 | |||
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雨がかなり降ってきたな〜。ああ、そうか僕らの代わりにお空が泣いてくれてるんだね。うん、ゴメンとっとと先に進むよ。 代々木ゼミナールは駅前にどーんとそびえ立っているので、ごく普通に中に入って「願書とかどこにありますかねー」と受付のお姉さんに尋ね、なにやら強面のスーツの人が立ってる場所がそうだと教えてもらい。 ごくごく普通に「すいません、願書とかパンフいただけますか?」といってみると「はい。失礼ですが、今ご職業は?」なんて聞き返される。む、ガードが硬いな。 しかしまぁ、ごくごく普通に「いや、今社会人やっているんですが、ちょっと大学で勉強しようかなと思ってまして」と心にも思ってないことをさらりといって願書諸々ゲット。 | |||
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この願書詰め合わせが重いんですよ。バッグいれると肩にずっしりくるの。で、さらに代々木アニメーション学院に行かないといけないのか。この雨の中。 そんなわけで「本当に行くんですか?」とさりげなく止めてくれるマサヒロ君に感謝しつつ、「まぁしょうがねぇよなぁ」ってことで代々木アニメーション学院を目指す。 「どこにあるんだろうね?」なんて話してたら。 | |||
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普通にコンビニの上にあった。流石にマサヒロ君連れて写真撮影はマズイなと、ここだけは個人行動で進む。以下、すべて実話です。 入ってみると、なんかいかにもやる気のなさそうな受付嬢が座ってまして。こちらが声をかけるまで、喋ろうとする雰囲気がないという素晴らしい設計。 「パンフレットや願書あればいただきたいんですが」 「えーと、希望されるコースがあればそのパンフレットをお渡ししているんですが」 「声優になりたいんです」 「それではそちらでお待ちください」 案内された席でアンケートの記入を促され、仕方ないので名前だけ本名書いて、あとの住所とかは存在しない地名を書いておく。いや、ダイレクトメールとかこられても困るんで。 | |||
アンケートを適当に記入し終えて、周りを見る余裕があったので、部屋の中を見てみると、中央に「就職率127%の実績」というお約束の看板が吊るされており。 「うわぁ……」とか思っているとパンフ類が揃ったらしく、説明されてるけどなんかアタマに入ってこないんですよ。適当に「はぁ」とか相槌打って、受け取ってそそくさと外へ。 もうね、表でて、マサヒロ君見つけてようやく現実に戻ってこれたからね。で、その場はまずいだろうから、とりあえず代々木駅に向かってから、パンフ類あけたんですけど。 | |||
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中身すげーよ。持ち歩けねーって。これを俺のバッグに入れて今後行動するのか、おい。すごいすごろくだな。 「電車の中じゃ読めませんね、これ……」「い、いや、中には読めるものがあるんじゃないか?」お互いフォローしあいながら、目的はクリアできたのでサイコロを振る。これで3投目。
おお!? 6だ! 一気に進むね、これ! かなり順調じゃない? そんなわけで6つ先の駅を確認してみる。
お、いきなり池袋も通り過ぎて大塚か。……っていうか大塚って何あったっけ? 「さぁ?」わかんないよね? そういうわけでクリアするべき目的を確認してみると。 | |||
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おお! 雨で冷えた体を温めるにはちょうどいい目的じゃないか! やった、結構楽しくなってきたな、このすごろく! そんな感じで一気に下がったテンションを上げながら、銭湯タイムを楽しみに切符を買って大塚を目指す。 | |||
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