転載原稿ですが、「見る」という題材を考えていた時に出会った文章で、この論の視野の高さにここまで引っ張って貰ったような気がします。「見る」ということを考える上で、冒頭にもってくるのに相応しいと考えました。坂本さんありがとうございます。(サ)
サイトを見た時に、なによりまず、うわ。かっこいい!と思ってしまいました。書道家の書に対する考え方と「書」というものに対する情熱が感じられます。堅苦しい書道だけではない、もっと視野の開けた書道というのは、ちょっと違ったものの見方を与えてくれるとおもいます。(サ)
書についてど素人のわたしの質問に呆れることなく根気強くメールのやりとりをしていただきました。作品に対する姿勢みたいなのをひしひしと感じ、ジャンルを越えてとても刺激を受けました。ありがとうございました。そして、なにより、作品がかっこいいです。わたしもがんばらなくっちゃ。(ぱ)
デジスタをはじめ、NHKドラマのOP/EDでの活躍、また、墨絵の素晴らしいアニメーションを作成されている保谷留美子さんにインタビューをさせて頂きました。インタビューの内容もさながら、墨絵の画像も素晴らしく、また、動画へのリンクもありますので是非是非見てください。鳥獣戯画の動物たちが動きだすアニメーションに感動しました。(サ)
センスのいい動画やフラッシュを紹介されているブログの「E-ringo Flash」と「きままにポロポロ」のお二人の管理人にいろいろ聞いてみました。ここ数年のブロードバンドの普及によって、視覚を通したインターネットの状況はかなり変わってきていると思います。そうした見ることの専門家(?)の話は「言葉ではなく見て面白いものを」ということに集約されるのかも知れません。(サ)
佐藤さん、津守さん、たたらさん の三人に「見る」と「描く」ということについて、話を聞いてみました。それぞれの方のそれぞれの絵の取り組み方、ものの見方などがまったくちがっていて、面白かったです。(サ)
世界を見つめているのは何も人間だけではない。たわいもない日常の光景を複数の目で執拗に描き出し独特の世界を形成している。というわけで、「見る」というテーマ小説の冒頭に相応しいので先頭に。もちろん編集長は嫌がったけど。(ぱ)
眺めるという行為はとりとめもなく想うこととよく似ているのかもしれない。ひたすらに眺める。ひたすらに想う。終わりも始まりもなく。その連環を描き出したこの物語はどこか切ない。(ぱ)
眼球を持ち歩く恋人とその主人公。ファンタジックでもありグロテスクでもあるその物語は、やがて心の綾を織りなし始める。眼球とその視線は、二人の関係にとって、終わりと始まりを示すものであり、別離と成長を含む。物語が語りだすのは「愛」である。 (サ)
きっとその人にだけ見えるものってあるよね。幽霊に限らずね。軽妙なタッチで引き込まれたその物語は、思いがけず人の心の深いところまで連れて行ってくれる。(ぱ)
この世に生まれ出た瞬間から、見開かれた黒い瞳で世界を見つめる王子。その漆黒の目に見つめられた者には災いが降りかかるという。邪眼という業を背負う王子を、史実のように冷静でリアリティのある描写で物語に仕立て上げている。(ぱ)
柵に囲まれた小さく充足しているかに見えた世界。残された者と旅だった者。残された者は記憶と世界を認識するために絵を描く。行ってしまった者は新しい世界に出会えたのか。そして残された者は新しい世界に触れあうことができるのか。SFタッチが映える叙情性と物語が美しく融合した逸品。(サ)
互いに触れあう視線は一方通行のみではなく、行ったり来たりしながら混じり合って、そして見ることと見られてることが混沌とし、<彼女の笑いが伝染して僅かながら僕の顔にも広がる>。それは言い訳なのか感情の広がりなのか。いや、きっと揺れる心は答えを知っているはずである。(サ)
二人の恋人、を向かいのマンションから覗いている醜い男、そして「僕」が見ているのは目隠しをされてベッドに横たわる恋人ではなく、その隣の部屋で飛ぶ練習をしている美しい男女。質の違う視線が交錯する透明感のある物語。(ぱ)
目をつむって見えるものは目を開いて見ることができるものとは違う。だが、見えるものに交差があり、その交差はあるものによって抱かれている。我々は見ることを選択するのと共に、見ないことを選択することもできる。その見ないことは見ることと対であるだろうか?見られることと見ることは対であるだろうか?細部にも拘りラストまで目が離せない。(サ)
彼が見ているものは幻影か。それとも実在か。歌劇で彼は幽霊と共に舞い彼女は街になる。漂う視線は言葉を飛び渡って奇妙なステップのダンスを踊る。感情が浮揚し漂う。それは。。。(サ)
香山哲さんの漫画は日常のさりげない感情を取り出す繊細さとそれを俯瞰するような冷徹さのバランスはシュールなようでいて、どこか暖かみがあります。この漫画世界はとても好きです。(サ)
「見る」というテーマで書き下ろしてもらいました。どこか、にやりとさせられる絵と独特の世界観が好きな漫画です。転載ではなく書き下ろしてもらえたことに感激。感謝。(ぱ)
Folio初の詩です。詩が生きるのは縦書きだと思うので、あえて縦書きにしたくて文字を固定画像にさせて頂きました。乙女だ。女の子はいくつになっても(ニィナさん、若いけど)乙女なのであります。(サ)
ニィナさんに書き下ろしてもらった詩をもとに、わたしが写真を撮り、写真の加工はニィナさん自ら、そして詩のタイトル文字入れはサイキさんに加工してもらいました。こういうのってFolioならではだなあって思ったり。(ぱ)
万華鏡のサイトを集めてみました。スクリプトやフラッシュによる美しい万華鏡の世界を堪能してください。(サ)
小さい頃、万華鏡が欲しくて欲しくて仕方なかったなあ。この万華鏡サイト、かなり夢中になりました。パソコンの世界で万華鏡があるなんて編集長に言われるまで知りませんでした。(ぱ)
ブックカバー。秋の読書週間っていうのが始まりましたね。新刊のハードカバーを買ってみて、さてはて、カバーがずれてずれて。高いハードカバーなのに汚してしまったらもったいないw というわけでズレないハードカバーの作り方。(サ)
お待たせしました。Folio第7号できました。
新体制での第一回目の発行で、今回はこれまでジャンルを中心にお題を決定してきましたが、ジャンルではなく「見る」という題材を中心に設定いたしました。これまでとは少し、感触が違うのではないかとも思いますが、楽しんで頂ければと思います。また新潟県中越地震で被害に遭われた方々に追悼とおくやみを申し上げます。(041031)
サイキ&ぱそ子