True story
この夏、わたしは7人の友人に手紙を書いた。立場も住む地域も職業も、物の見方もまったく違うけれど、いずれも大切な人たちばかりだ。
手紙と一緒に50円切手を送り、絵葉書を1枚送ってくれるようにお願いした。メールではなく手紙で連絡を取るなんて、久し振りのことだ。出した手紙の返事を待って、わくわくしながら郵便箱を毎日覗き込むのも、やはり久し振りだった。
結果として全員が返事をくれて、7枚のカードを受け取った。そのままの絵葉書だったり、封筒に入っていたり。市販の絵葉書もあるし、自分で撮ったり描いたりした「作品」もある。その7枚のカードの絵柄からイメージを膨らませて書いたのが、以下の、6つの物語たちだ。
数が1つ減ったのは、二人分のカードを、1つの物語に溶け合わせてしまったせいだ。同じニュアンスの蒼(と、わたしには見えた)が画面を支配していることと、静と動のコントラストが美しく成立していることに心を動かされた。
二人はまるで似ていないし、互いに会ったこともない。それでも、どちらもわたしを痛いほど触発し、クリエイティブであることを全肯定してくれる極上の親友だ。その二人がそれぞれに、こんな「課題」を与えてくれるとは、もう、さすがというしかない。
協力してくれた7人の友人に、心からの敬意と感謝を込めて。
Fiction
Tea Time With You
天使のちいさな歯のはなし
拝啓ヒーローさま
アンティーク 記憶屋
1,000,000$
月と白鳥
△
Profile
- 茶石文緒
- [comment]創刊から2年間、すごく遠かったようにもあっという間のようにも感じます。小説書かせてもらって、連載のスペースもらって、ホント幸せでした。サイキさんに、編集の方たちに、読んでくださる皆さんに、感謝。
[site]ナイトクラブ
|